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旋毛を見ていたら何となく頭を撫でたくなって、序でに髪の毛に触れてみる。見た目とは裏腹に柔らかくてさらさらしてて手触りがよかった。凹凸少ないこの性分みたく、ペットが飼い主に似るように各部もそうなのかと考えた。そう言う定義でいくとさらさらヘアの所謂感情起伏の少ない張本人は急に髪を触られても特に驚きもせず気にする風でもなく、ちらと大きな手に一瞥をくれるだけで何も言わなかった。

「あんたは凄いな」
「何がさ」
「いや…よくわかんねーけど」
敢えて言うなら、幸せそう?
声に出して言ってみたら、珍しく声をたてて笑った。
「言われたんだろ?こないだ」
「うん?ノクスのことか?」
「ん」
「この間ってか、ずっと前から言われてんな」
「まじで」
「まじ」
「分かれよ、そろそろ」
「いや、分かってっけど」

幸せそうなんて失礼な言葉、他にあるだろうか。その人の内面も見てない癖によく言う。でも外に剥き出しになってないものなんて所詮誰も考えないのじゃないだろうか。自分が思ってる以上に他人なんて理解出来てない。だから“今”見たから、幸せそうって言う感想を述べるんだろう。

「無理してないだろ、全然」
「しない」
「そー言うのが」
「んー」

正直どうでも良さそうでと言うより今話してたことすら明日になったら忘れていそうでさらさらなのもどうかと思った。でも否定はしないなら“今”の印象だけで判断してもよかったのかも知れない。…人間ってよく分からない。


「幸せ」
「は?」
「あってる」

今まで合わなかった目が初めて通い合わさった。冷たさと暖かさが入り混じった瞳を見て、やっぱり全ての細胞から人が出るのは間違ってないと思った。

「…やっぱりお前凄いな」
「んー」
「ていうかさ…やっぱやめとくわ」
「そ」

いや、そこは食い付いてくるとこだろと言いたかったけど、今日のところは“さらさら”に免じて許してやることにした。

パリスと苺子のお話。
ものの5分程度で出来たものです。
これは小話に分類されるのか単品として扱うのか微妙ですね…
でも題名とか全く出てこない…小話でいっか。(あ
最後パリスは多分「今日よく喋るよな」って言いたかったんだと思う、多分←
苺子を色んな人と絡めるのは楽しいです、やたらプッシュしてるけどあんま分かってくれる人が((((…
苺子はきっとその人が欲しい答えを分かってる人なんだと思います。
 

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