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何で前に描いた泣依のイラスト、瞳が赤なんだろう(((
本当は緑です、ごめんなさい何かぱにくってたかも(((

続きはコメ返です。
てか連続投稿でごめんなさい。
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小さな小さなこの国で、大規模な内陸地震が起こってから約三年。
住みよい街になったかは分からない、でも彼女の知らない景色になっているのは明らかだった。グローバルなこの世界、格差が広がったこの社会を、彼女が見たら悲しむだろうか。いや、彼女は笑うだろう、幸せなら関係ない、といって。笑顔の裏に哀愁を漂わせて。

彼女の家の地面は地殻変動によって、ぱっくり割れてしまった。彼女も、彼女を養っていた人も、崩壊した家の舌に埋もれた。顔見知り程度のお付き合いだったが、僕にとってとても大変なことだった。幸せを分け与えてくれる素敵な子だと言われていた。誰かは天使だと言っていた。けれど僕は天使とは思わなかった。神さまだと思った。
彼女が笑うだけで、周りに華が咲いたよう、その幼い手に触れられただけで今までの罪を全て許して貰っているよう。そんな人、今までに居なかったから、本当に神さまだと思った。
そんな神さまのような子が、今、地に埋まっている。
僕は唇を噛んで、心の中で唱えた。
人を幸せにする人が、みんなを悲しい顔にしてもいいのか。みんなを笑顔にするんじゃないのか。
間違った先入観から、非難がましい言葉になっていた。でも其れ位、彼女には憧れでいて欲しかった。

彼女たちの救出には、多くの時間が費やされた。信じて待っていようと決めたのに、救出よりも先に心が折れてしまいそうだった。
それでも彼女は還ってきた。その吉報は、沢山の人を幸せにした。やはり彼女は神さまなのだ。僕の心のヒーローだった。
一人の男に抱えられて出て来た彼女の顔は、頭半分程覆ってしまう位の怪我、そこからの流血で、歪んで見えた。其れが血だけの所為ではなかったと気づいたのは、愚かなことにごく最近になってからだった。

意識が戻った彼女が一番初めにしたことは、辺りを見渡すことだった。どんな安堵の瞳にも反応せず、遂に何かを諦めた彼女の口が小さく開き、パクパクと言葉を刻んだ。

  まもれなかった、

無音が響いた。歓喜に沸いていた大勢の人たちは一瞬にして静まり返った。きっと彼女の親のことだと悟ったからだろう。でも僕はそのときの言葉は、彼女の親を含めて其処に居た全ての人に向けた言葉であって、あれ以上の人を思う気持ちはないんだろうと、あの時も、今も、ずっと信じて疑わないでいる。


彼女は別地区の大きな病院に入院した。僕は彼女の病室に通い詰めた。誰よりも先に会いに行きたかったから、朝一番に駆け出して、息を切らしても、看護士さんに注意されても、毎日のように一番乗りで彼女の病室の扉を開けた。何時だって、彼女は笑って出迎えてくれた。
其れが僕の習慣だったように、彼女にとっても習慣になっていればいいのに、と思った。
彼女の耳はもう聞こえなくなってしまったから、手話を練習する合間合間では、二人で黙って空を見た。彼女は桜を見るのも好きだった。
蕾がなって、青葉が生えて、どんどん木が禿げていくのを、ずっとずっと見守っていた。けれど毎年のように桜の木が遠ざかっていくのを、彼女はどういう思い出見ていたのだろう。もう枝先しか見えなくても、ずっと笑っていたけれど、自分の身体のことだからもう分かっていたのかもしれない。

それでも僕は、まだチャンスがあると思っていた。
もう一度彼女の声が聞ける。
だって彼女は神さまだもの。
きっと、笑顔になるような何かを用意してくれる…



彼女の最期はとてもあっさりしていた。
彼女は僕らの記憶以外には何も残さなかった。彼女の愛らしい声さえも。
彼女の耳がいつか聞こえるようになったとき、直接言おうと決めていた言葉は、意味を持たないただの文になってしまった。其れは、彼女に受け取って貰えないと、存在の価値すらないように思えた。



彼女が入院していたとき、毎日のように顔をあわせていた看護士さんから小さな紙切れを渡されたのは、それから数日後のこと。
誰からとも言われなかったし、誰宛とも言われなかった。
なんとなく、分かった気がした。
そっと覗き込んでみたら、宛名も差出名もなくただ、一言、

  だいすき

大小ばらばらで揃ってない不恰好な字。
誰かが天使と言った幸せを呼ぶをは、最後の最後まで、人を笑顔にさせることを忘れなかった。終わりの言葉でさえ、無音であったけど。

もう一度輝きだした、彼女への贈る言葉は、今、言ってしまうべきだと思った。
きっと、届くだろう。大好きな、彼女へ。








ありがと





フライングハッピーバースデー!!!
誕生日おめでとうっ泣依!!
どう、びっくりした?

「そういえば、誕生日だったかしらー?」

泣依は自分の誕生日を忘れているくらいが調度いい(((

なんだかんだいって絵描きました。糞でごめんね。
花を添えたくなりました。
それくらい優しいオーラを纏った貴方が大好きです
泣依は化粧をしてないくらいが調度いい(((
普段は殆ど化粧してなかったらいい
時々しか化粧しないのにものすごく上手かったらいい
化粧したら更に美人になったらいい
化粧しててもしてなくても美人だけど自分に頓着で気づいてなかったら凄くいい(黙れよ

そういえば昨日の地元のお祭りのフリマでオカリナがあったから
思わず買いそうになりました←
泣依のために(黙
でもデザインが微妙だったんだぜ。
泣依はシンプルすぎるぐらいがちょうd(ry

泣依さんの過去小説、何時になるかわからないけどちゃんと書きたいです
絶対楽しいよね、泣依さん。
泣依さんかわいいよ泣依さん(ちょ

これからも素敵な貴方で居てください
泣依さn…(

終われ!!
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